ふくしまWORKナビ高校生・大学生のための企業ガイドブック2022

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桑折町
電気設備工事・消防用設備工事ほか

株式会社ACDC

小さな電気工事会社だからできる、未来のエネルギーシステムづくり

企業データ

設立 1946年(昭和21年) 
代表 代表取締役 菊池吉浩
資本金 2,500万円
従業員数 20人
所在地 〒969-1603 福島県伊達郡桑折町字上町35-1
TEL 024-582-3202
ウェブサイト https://acdc.jp

こんな人におすすめ

  • エネルギーや自然環境に興味のある人
  • 資格がなくても〝やる気〟がある人
  • 興味のある事柄に一生懸命になれる人
  • 自分の考えをもちながら協調性がある人

Appeal Point

電気の未来を考え、東日本大震災以降、太陽光をはじめ再生可能エネルギーに先進的な取り組みをしている会社です。入社後に電気工事士などの資格取得が可能で、女性技術者も複数活躍しています。

  • ヘッドオフィス・伊達支社は、自社で開発したエネルギーマネジメントシステム(EMS)を活用し、電気自動車の充電まで太陽光発電でまかなっています。災害に強く環境にやさしい、未来を先取りしたビルです。

  • 電気工事士などの資格を入社後に取得することができるので無資格でも大丈夫。受験前には、有資格者の社員が試験対策を丁寧にレクチャーしてくれます。無事に合格した際には、受験費用が会社から支給されます。

  • 眺めのいいヘッドオフィス・伊達支社の屋上で行うバーベキューなど、季節ごとにレクリエーション、懇親会を実施しています。クラブ活動や、中には趣味が高じて本の出版(紙飛行機)などを行っている社員もいます。仕事以外の社員の活動も応援しています。

  • 週休2日制となっており、休日に出勤した場合は平日に代休を取得できます。この他、誕生日休暇も設けています。夏季休暇などと組み合わせて長めの休暇を設定し、家族で旅行に出かけるスタッフもいます。

代表メッセージ

再生可能エネルギーを「地産地消」できる仕組みづくりを、ふくしまで一緒に

代表取締役 菊池吉浩
電気設備工事、消防用設備工事から、次世代のエネルギーマネジメントシステムまで

 私たちACDCは、福島県にある小さな電気工事会社です。昭和21年の創業から地元中心に電気設備・消防設備の工事と消防設備点検を主な事業として営業してきました。さらに現在は太陽光発電システム、蓄電システム、独立電源システムを開発し、「エネルギーの地産地消」を広く提案しています。15年ほど前から、太陽光発電設置を主とした再生可能エネルギーが推進されるようになりましたが、東日本大震災の直後は「太陽光発電装置があるのに電気が使えない」という事態が相次ぎました。電力会社の電気系統が止まると、AC(交流)とDC(直流)を変換するパワーコンディショナーが使えなくなるからです。そこで私たちは、蓄電装置を構成に加え、太陽光接続装置と電気自動車放電装置の電力波形を一致することで双方の能力を最大限に引き出す「電気の自給自足」システムを開発し、情報通信技術(ICT)を用いて、エネルギーの使用状況を「見える化」して自動制御できるエネルギーマネジメントシステム(EMS)の取り組みも進めてきました。私たちは日本や世界を変えるような力はありませんが、自分たちができることに関して、やりたいこと、やれること、やらなくちゃならないことを発信してきました。これからの時代を若い人たちと一緒に創っていきたいと思っています。

社員インタビュー

誰にでもわかりやすい言葉で再生可能エネルギーについて説明できるようにしています

システムエンジリアリング部主任 内藤 陽子さん
福島県伊達市 県外の大学卒 入社3年目
質問 1 入社のきっかけを教えてください

以前は事務職をしていたので、これといって仕事に役立つ資格がなく、結婚出産の後に再就職を考えた時に「手に職が欲しい」と思いました。大学の専攻が民俗学・自然環境学・文化人類学だったので、自然環境との共生には興味があり、当社の「入社後に資格取得可能」という募集要綱が決め手になって応募を決めました。

質問 2 どんな仕事をしていますか?

官公庁・企業・個人のお客様に「電気の地産地消システム」のご説明と、電気設備の改修・設置までのご案内をしています。個人のお客様に国や市町村の補助金を確認し申請の代行をしたり、官公庁や企業の方には当社のZero Energy Building(ゼロ・エネルギー・ビル)見学やシステムの紹介をしています。

質問 3 仕事をする上で心がけていることはありますか?

太陽光パネルの発電分を自宅で充電・蓄電し災害時に備えたいという方や、燃料費の高騰により電気自動車への放充電設備を設置したいというような個人のお客様が増えています。全く電気の知識がなくても、誰にでもわかりやすい言葉を選びながら仕組みを説明し、納得してもらえるようにしています。

About me

週休2日なので、週末はゆっくり子どもと過ごす時間が取れるので、家族で釣りなどのアウトドアに出掛け、楽しんでいます。

繁忙期を避ければ、平日に有休休暇を使って旅行をすることができるので、混雑する大型連休を避けて旅行に出かけています。

社員インタビュー

入社後に消防点検などの資格を取得。再生可能エネルギーに関心をもつようになりました

消防用設備点検担当 後藤 佳代子さん
福島県福島市 海外留学後、設備会社を経て入社 入社4年目
質問 1 入社のきっかけを教えてください

農業をやりたくて地元に戻ってきたのですが、農業だけで生計を立てる難しさを実感して就職活動をしていた時に当社の求人を見つけました。消防点検には以前から興味をもっていて、当社は未経験でも採用してもらえると聞いて応募しました。入社後に消防設備点検の資格を取得し、高所作業車の技能講習も修了しました。

質問 2 どんな仕事をしていますか?

スプリンクラーや消火器、煙感知器や火災報知器などの消防設備を定期的に点検し、建物を管轄する消防署又は出張所へと点検報告を行います。火災発生時に人命を左右する非常に重要な設備であり、多くの人たちの安心安全を守るために、使命感をもって仕事に取り組んでいます。

質問 3 仕事にやりがいを感じるのはどんな時ですか?

もともと設備関係の仕事をしていたので建物の図面を見るのが好きで、消防点検の仕事はゲームをやっているような楽しさがあります。必要な場所の点検を全て終えた時は「コンプリートした」ような達成感を味わえます。自然が好きなので最近は会社が取り組む再生可能エネルギーについても興味をもつようになりました。

About me

車の運転が好きで、長期休暇が取れた時は遠くまでドライブに出かけます。好きな相馬野馬追を見に出かけたり、今年の夏休みは山梨県〜静岡県まで足を伸ばしました。

バースデー休暇には、毎年会社から3,000円のお祝い金をもらえます。いつもより少しおいしいものを食べて明日の英気を養います。

気になるポイントをチェック

  • 提案に耳を傾けてくれる風土

    社員の意見に耳を傾けてくれる企業風土があり、「こうすればもっとよくなるのではないか」と常に前向きに考え、発信するようになりました。ささいなことですが、内勤者の夏のユニフォームに半袖のポロシャツを提案したところ採用されて、エアコンで使う電力の削減や体調管理にもつながりました。

  • おたがいさまの気持ちが行き交う職場

    子どもの急病などで家庭の用事で早帰りせざるを得ない時には、「お大事に」という声が行き交います。社員同士の仲がいいのもありますが、これは子どものいる女性社員に対してだけではなく、「男性も家庭を大事にしてこそ、いい仕事ができる」という考えが浸透しています。

  • デジタル化・ハイテク化を進め効率よく

    現場で使う伝票や図面をデジタル化し共有する仕組みなど、業務を効率的に行うためにデジタル化・ハイテク化を行っています。点検の際などにはドローンを活用することもあります。最初は戸惑っていた部分もありましたが、若手が働きかけ、何度も経験を重ねていくことで慣れて、今は定着していきました。

  • 展示会で海外の人と話す機会も

    エネルギーの100%自給自足は難しくても、少しずつ推進していくことで、いつか大きな発電所に頼らない社会が実現できるかもしれません。福島県の企業が発信する取り組みには、海外から大きな注目が集まっています。さまざまな展示会に出展する機会があり、英会話のスキルが必要とされることもあります。